笑い

2018年01月01日

江戸の小話


=江戸の小咄=

見るからにしわい隠居、吉方初詣に行く。

「これ、三吉、よそ見するな、速く歩け!」

などと怒鳴りながら、歩いて行く。非常にうるさい。

富岡の八幡様へ着くと、一つ大きな深呼吸。

そして賽銭を取り出そうとすると、あいにく4文銭ばかり。

「あーあ、一文銭がない、ない。」

「・・・、・・・?。」

「おい三吉、一文落ちてないか?その辺りを探せ!」

「・・・、・・・??。」

「全く仕方が無い、三吉、こちらへ来い。」

「もういいので、ご隠居。」

「もう清水の舞台から飛び降るぞ、本当に・・・」

「えっ、ご隠居、気をしっかり?」

「4文銭を投げるからな、お前も一生懸命おがめ!」

「隠居だけに、さすがシワしわい。ブツブツ・・・」


新年おめでとう御座います。
本年も宜しくお願いします。

171&151


小咄8

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jizousan at 18:29|PermalinkComments(7)

2017年12月25日

江戸の小話


=江戸の小咄=

「ああ、いく、いくーッ!」

と隣から、艶やかな 声がする。

「ええい!昼間っから、何すんじゃい。」

と怒鳴り、表へ出ると隣の戸が閉まっている。

少し戸を開け、のぞきながら、

「こら、こかこーら、まっ昼間に、お宅らは何すんじゃい?」

「はッはーッ、貧乏で仕事無く、夜の事を、今やってます。」

「それは、それは。お互い、底辺、いやてぇへんですな。」

と男は鼻血ブー。あわてて、家へ帰り、戸を閉める。

その真っ最中、今度は隣の亭主が覗いて、

「こら、こら、ペプシこーら、何をしてるのだ?昼間から。」

と問えば、男は息を荒げ、

「貧乏この上なく、二人で夜励むことを、一人でしてます。」

「お互い底辺、いやてぇへんだね・・」

「・・・」



本年は、いろいろお世話になりました。
来年も宜しくお願いします。

panda


小咄7

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jizousan at 11:39|PermalinkComments(5)

2017年12月11日

江戸の小話


=江戸の小咄=

座頭同士が往来でぶつかった。

「この、大馬鹿者!てめえ、めくらか!」

「そ、その声は葛飾の寅市か!」

「いかにも。そのとらさんだが、おいちゃんは?」

「座頭七じゃ。」

「え、あの有名な座頭市、へぇ、命ばかりは・・・」

「しちじゃ、ななじゃ!」

「なんだ、はな垂れ七か?懐かしいな。」

「近頃はな、前を見ずに歩いてくる馬鹿が

非常に多いのでなあ!」。

「この杖を食らわしてやりたいぞ!」

「俺たちにとってはな・・」

「ぶつかんないとわかんねぇとわな、ワナワナ・・ 」

「まったくこの世は真っ暗だ!」



大虎


小咄6

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jizousan at 17:24|PermalinkComments(5)

2017年10月31日

江戸の笑い


=江戸の小咄=

「おとう、銭おくれ。」

「ちょっと、いそがしい、何だ!」

「あめ細工が来たんだ。」

「そのまま、外で遊んでろ、ほら3文。」

「おっとう、これ見ろ。キレイだろ!」

「なんだ?小鳥か?熊か?」

「うんにゃ、おら、あね様を買ったぞ!」

「何だと?おめぇ、女の子か?」

「・・・。」

「全く、おめぇも好きな奴だなぁ?」

「あい、あんたに似たのさ。」

「・・・。」


ワン



江戸小咄3





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jizousan at 12:13|PermalinkComments(9)
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jizosmile

散歩・旅行・温泉大好き。
音楽はバロック、コーヒーはブラック、笑い。

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