江戸の笑い

2017年12月25日

江戸の小話


=江戸の小咄=

「ああ、いく、いくーッ!」

と隣から、艶やかな 声がする。

「ええい!昼間っから、何すんじゃい。」

と怒鳴り、表へ出ると隣の戸が閉まっている。

少し戸を開け、のぞきながら、

「こら、こかこーら、まっ昼間に、お宅らは何すんじゃい?」

「はッはーッ、貧乏で仕事無く、夜の事を、今やってます。」

「それは、それは。お互い、底辺、いやてぇへんですな。」

と男は鼻血ブー。あわてて、家へ帰り、戸を閉める。

その真っ最中、今度は隣の亭主が覗いて、

「こら、こら、ペプシこーら、何をしてるのだ?昼間から。」

と問えば、男は息を荒げ、

「貧乏この上なく、二人で夜励むことを、一人でしてます。」

「お互い底辺、いやてぇへんだね・・」

「・・・」



本年は、いろいろお世話になりました。
来年も宜しくお願いします。

panda


小咄7

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jizousan at 11:39|PermalinkComments(5)

2017年12月11日

江戸の小話


=江戸の小咄=

座頭同士が往来でぶつかった。

「この、大馬鹿者!てめえ、めくらか!」

「そ、その声は葛飾の寅市か!」

「いかにも。そのとらさんだが、おいちゃんは?」

「座頭七じゃ。」

「え、あの有名な座頭市、へぇ、命ばかりは・・・」

「しちじゃ、ななじゃ!」

「なんだ、はな垂れ七か?懐かしいな。」

「近頃はな、前を見ずに歩いてくる馬鹿が

非常に多いのでなあ!」。

「この杖を食らわしてやりたいぞ!」

「俺たちにとってはな・・」

「ぶつかんないとわかんねぇとわな、ワナワナ・・ 」

「まったくこの世は真っ暗だ!」



大虎


小咄6

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jizousan at 17:24|PermalinkComments(5)

2017年11月27日

江戸の小咄


=江戸の小咄=

盗人を捕らえ、死刑を執行しようとした。

「ま、ま、待ってくせぇ。」

「全く、何が、くさいと言うのだ!」

「お御足が・・違うつうの!」」

「一体、何が言いたいのだ。」

「えんまに会う前に、じ、辞世の歌をよみてぇんでさ。」

「お前などが、歌など詠めるのか?まあ良い、やれ!」

「へぇ、あんがと。どぶ川や〜」」

「何ッ、どぶ川?それが匂うのか!くさ〜ッ!」。

「き、岸の小石は尽きるとも 世に盗人の種は尽きまあじ!」

「はてな、どこかで聞いた歌だな?」

「無い頭を絞り、作りやした。」

「あーっ!五右衛門ではないか!ウソつきめ、死刑だ!」

「いて!これが、この。ぬ、盗み納めで、地獄行き。」

「う、巧い!死ぬ前に座布団やれ!」

v126


江戸小咄5


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jizousan at 15:36|PermalinkComments(3)

2017年11月14日

江戸の笑い


=江戸の小咄=

隣の親父が大病であわやである。

隣には3人の子どもが有った。

「譲り金の事だがな、ハアハア・・・」

「おとっさん、気を強く持ちな。大丈夫だよ。」

「惣領の金兵衛にはな、金百両・・・ハアハア。」

「気にしないでよ、そんな事・・・」

「次男、三男に2百両・・・ハアハア。」

「なに、それ?」

「ハアハア・・・ひゃっきんじゃぁ。」

「百均?」

「バ、バーカ・・・ハアハア。借り金じゃ」

「さ、さよなら・・・」

「というのは、冗談じゃ・・・ワハアハア。」

「・・・???」


moguro


江戸小咄4


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jizousan at 16:33|PermalinkComments(5)

2017年10月31日

江戸の笑い


=江戸の小咄=

「おとう、銭おくれ。」

「ちょっと、いそがしい、何だ!」

「あめ細工が来たんだ。」

「そのまま、外で遊んでろ、ほら3文。」

「おっとう、これ見ろ。キレイだろ!」

「なんだ?小鳥か?熊か?」

「うんにゃ、おら、あね様を買ったぞ!」

「何だと?おめぇ、女の子か?」

「・・・。」

「全く、おめぇも好きな奴だなぁ?」

「あい、あんたに似たのさ。」

「・・・。」


ワン



江戸小咄3





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jizousan at 12:13|PermalinkComments(9)
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jizosmile

散歩・旅行・温泉大好き。
音楽はバロック、コーヒーはブラック、笑い。

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