江戸の笑い

2013年09月05日

笑い話



「おぬしは京へ上ったそうな。」

「まぁな。」

「さぞ、珍しいこともあったろ?」

「おお、本当に。とんだ物まで見たわい。」

「そうだろ?どんなじゃ?」

「小間物屋で、なんと千もの張方を、立てて干してあった。」

「張方?女性のあれ?」

「そうじゃ。不意に風が吹いてきてな・・・」

「どうしたんじゃ。」

「将棋倒しに、マラマラマラマラ、魔羅・・・」

「ごーん!がきーん!

「おお、こりゃ、たまらん、たまらん、たマラん・・・」






笑話、小話、小咄、笑い話、江戸の笑い 249


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2013年08月10日

笑い話



「おや、太郎。てめぇ、ここへ引っ越してきたか。」

「そうなんでぇ、宜しくたのま、兄い。」

「良い所だよ、本当に。」

「そうけぇ、そうけぇ。」

「隣に棺桶屋は有るし、向いはお寺だ。何時死んでも事は欠かねぇやな。」

「おいおい、兄い、新宅へ来てどうして、そんな不吉なことを。嫌がらせか?」

「おっと、わりぃ、わりぃ。」

「解ってくれれば、いいんだよ、兄い。」

「良いとこへ、引っ越してきたな、縁起の悪い言葉削除ッ!事を欠く、事を欠く。」

「けぇれ、このぉ。」

「おい、なんか悪い事いった?」

「・・・」





笑い話・小話・小咄・江戸の笑い・243


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2013年07月17日

笑い話



盗人、息子を呼んで、

「てめぇも15になれば、働け。今夜、大国屋に押し込むぞ。」

「お前さん、まだ早いよ。」

「うんにゃ、見習いじゃ、一働きさせる!」

と息子を連れて、出た所、すぐに帰る。

「お前さん、こんなに早くなぜ、帰ってきたの?」

「このガキ。庚申の生まれのくせに、全然だめじゃ。」

「どうしたの?」

「大国にへぇって、恐がり、震えてばかりいやがる。」

「どうしたの、本当に。」

「庚申生まれは、大盗賊になると言われているのに・・・」

「お前さん、あたしからよく言って聞かせるから。」

「このガキ、こっちへ来い!」

「お前さん、ひどいことしないでね!」

「この役立たず、出てけ!てめぇなんか、てめぇなんか・・・」

「お前さん、なにいいたいの!」

「てめぇなんか、どうせ畳の上でくたばるわい!」

「だは・・・」







笑い話・小話・小咄・江戸の笑い・238
jizousan at 12:54|PermalinkComments(22)TrackBack(0)

2013年07月08日

笑い話



長生きしたがる親爺、観音へ参り、熱心に祈る。

「どうぞ、どうぞ長生きをさせて下され。」

寺の小僧がいたずらに、百という字を書いて脇に置いた。

親爺これを見付け、喜び、踊りながら家へ帰る。

「これ見ろ!百までの寿命を授かった、ありがたや。」

長男それを聞いて、

「それは、そんなに喜ぶことでは、有りませぬ。」

「うーん?それは何故じゃ?」

「百という字を、分解すれば一日と読みます。」

弟が首を振りながら、しゃしゃり出て来て、

「そんな事を言うのは、兄貴だけじゃ。」

「さすが、弟は出来が違うな。ふむふむ。」

「百は駕籠かき語でころりじゃ。今すぐころりかも。」

「親不孝者!出てけっ!」






笑い話・小咄・小話・笑話・235
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2013年06月29日

笑い話



茶屋の内儀、座敷に出て

「もしお客様、義太夫名人がいますが、お呼び?」

「いや義太夫は聞きあきた。」

「そんなら、豊後節名人は?」

「聞きあきた。」

「声帯模写も有りますが?」

「ごめん、聞きあきた。」

「神技、半田夫節も、ございますが?」

「もうあきあき。」

内儀、この人はさだめし大金持ちと思ってサービス。

翌日、若い者につけさせると、湯屋の番台さん。

「会津番台さんは宝の山ーよ♪」

「・・・」






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