江戸のお笑い

2019年02月14日

江戸の小話


=江戸の小咄=


信濃出身の雇い人に、赤い紙を買いにやる。

ところが間違えて黄色い紙を買ってきた。

旦那は非常に腹を立て、いとまを出す。

口入れ屋の亭主はこの信濃者に尋ねた。

「お前は博打もやらず、酒は飲まず・・・」

「へい・・・。」

「女郎は買わず、手癖も悪くない・・・」

「へへへい・・・。」

「なんで、勤めをしくじった?」

「なあに、ほんのちょっとした色事でさ。」

「???。」

小話・笑話・小咄・17




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jizousan at 19:57|PermalinkComments(2)

2018年12月31日

お祝い事を遠慮させて頂きます。

今年、最愛の母親を亡くしました。

誠に恐れ入りますが、お祝い事を遠慮させて頂きます。

宜しくお願いします

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jizousan at 22:48|PermalinkComments(4)

2018年08月19日

江戸の小咄


=江戸の笑い=

「お客さん、風呂が空いたよ。入りなさらんか?」

「おお、いただこう。」

「おらかいの?」

「いや、湯。」

「いやだー、お客さん、紛らわしいな。こっち、こっち。」

「ねえさん、風呂の後で、冷やで一杯もってきてくんな。」

「おらも冷え症だぞ。試してみるか?」

「まあ、熱燗にしてくれ。」

「ほら、ここだ、たこだ。」

「な、なんと、五右衛門風呂じゃねぇか。さぁ、湯加減は?」

「ちょっと、おきゃくさんね、下駄を履いて入んないでよ!」

「えっ、どうして?」

「昔、そういうお客さんがいて、風呂を壊して困っただわ。」

「はい、心付け。」

「その浮板を踏んではいるだわ。」

「そうか、足から。ぎゃー、熱い、熱い、女中さーん!」

「よんだか、おらを、今日はあいてるぞ。」

「いや、ごめん。水を、うめてくれ?」

「さぁ、これでどうだべ!」

「足から、そろりと?うわー、熱い!」

「お客さん、これでどうだっぺ!」

「まだ熱い、もっと。」

「こんなにうめて、後のお客さんが怒るぞ。」

「なんだ、俺の名を知らねぇのかい。」

「土左衛門かいの?」

「今な、江戸のはやりは、団十郎とこの江戸屋猫足。」

「猫足・・・、どこか、かゆいのかの???」


小話・笑話・小咄・17

ええッ?40度?お風呂の温度です。

ウナギイヌ2




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jizousan at 22:56|PermalinkComments(9)

2018年06月05日

江戸の小話


=江戸の小咄=


「この絵はふーん。雪の日に何してんだろな?」

「雪の日にタケノコを掘っている絵だがな。」

「雪の日にタケノコか?さぞ高価だろな。」

「おめぇ、孟宗の親孝行を知らんのか?」

「あれ、どんな話だったっけ?」

「冬、母親の大好物のな、タケノコを探した。」

「冬?バ、バカだねぇ。骨折りぞーん。」

「ところがな、お祈りをするとな、タケノコがな生えてきた。」

「へぇ、もうそうんな話があったのか?」

「それをな、今では孟宗竹という。」

「へぇ、そんなすごい絵か?ペラペラだけどな。」

「今どきな、三つの子でも知ってるぞ!」

「馬鹿にすんな!俺もな、三つの時は憶えていた。」

「本当か?」

「でもな、四つの時に忘れた。」

「・・・?」

ニャン太




小咄15

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jizousan at 16:15|PermalinkComments(5)

2018年02月15日

江戸の小話


=江戸の小咄=

晩秋、柿と栗の話。

「クリちゃんは、いいよな。幾重にも衣着てて。」

「なに、言ってんの。柿さんも綺麗なおべべ着てるじゃない。」

「わしのは単衣で寒い、寒い。」

「着てるだけでも、いいよ。ほら、下をご覧な。」

「なになに。あっ、まったけ君。」

「かわいそうに、ふんどしも締められない。」

「は、ハクショイ!クリちゃんと仲良くしたい。」

「エエッ?エッ・・・チ。」


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松茸

小咄11

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jizousan at 17:21|PermalinkComments(6)
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jizosmile

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音楽はバロック、コーヒーはブラック、笑い。

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