小噺

2013年07月17日

笑い話



盗人、息子を呼んで、

「てめぇも15になれば、働け。今夜、大国屋に押し込むぞ。」

「お前さん、まだ早いよ。」

「うんにゃ、見習いじゃ、一働きさせる!」

と息子を連れて、出た所、すぐに帰る。

「お前さん、こんなに早くなぜ、帰ってきたの?」

「このガキ。庚申の生まれのくせに、全然だめじゃ。」

「どうしたの?」

「大国にへぇって、恐がり、震えてばかりいやがる。」

「どうしたの、本当に。」

「庚申生まれは、大盗賊になると言われているのに・・・」

「お前さん、あたしからよく言って聞かせるから。」

「このガキ、こっちへ来い!」

「お前さん、ひどいことしないでね!」

「この役立たず、出てけ!てめぇなんか、てめぇなんか・・・」

「お前さん、なにいいたいの!」

「てめぇなんか、どうせ畳の上でくたばるわい!」

「だは・・・」







笑い話・小話・小咄・江戸の笑い・238
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2013年07月08日

笑い話



長生きしたがる親爺、観音へ参り、熱心に祈る。

「どうぞ、どうぞ長生きをさせて下され。」

寺の小僧がいたずらに、百という字を書いて脇に置いた。

親爺これを見付け、喜び、踊りながら家へ帰る。

「これ見ろ!百までの寿命を授かった、ありがたや。」

長男それを聞いて、

「それは、そんなに喜ぶことでは、有りませぬ。」

「うーん?それは何故じゃ?」

「百という字を、分解すれば一日と読みます。」

弟が首を振りながら、しゃしゃり出て来て、

「そんな事を言うのは、兄貴だけじゃ。」

「さすが、弟は出来が違うな。ふむふむ。」

「百は駕籠かき語でころりじゃ。今すぐころりかも。」

「親不孝者!出てけっ!」






笑い話・小咄・小話・笑話・235
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2013年06月29日

笑い話



茶屋の内儀、座敷に出て

「もしお客様、義太夫名人がいますが、お呼び?」

「いや義太夫は聞きあきた。」

「そんなら、豊後節名人は?」

「聞きあきた。」

「声帯模写も有りますが?」

「ごめん、聞きあきた。」

「神技、半田夫節も、ございますが?」

「もうあきあき。」

内儀、この人はさだめし大金持ちと思ってサービス。

翌日、若い者につけさせると、湯屋の番台さん。

「会津番台さんは宝の山ーよ♪」

「・・・」






笑い話・小話・小咄・江戸の笑い・235
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2013年06月23日

笑い話



「こりゃ、五助!」

「なんですかにゃ?」

「何処の店で休んでも、茶代の置きようが多すぎる!」

「そうだすかにゃあ?」

「今度からな、十助、茶代と言ったら十文。」

「はいにゃん。」

「五助と呼べば、五文で良いぞ!」

「へぇ、分かりましにゃあ。」。

折節、急な雨が降り、茶店に飛び込み、長の雨宿り。

旦那、心の内で二十文は、置かずばならないと思うが、

さすが二十助とは、言えないので、

「十助、あのなあ、十助、茶代を置いてけ、解るなぁ。」

五助、首をかしげ、しげしげと財布の中を見ている。

「えーい、田吾作、この田舎者め!どうしたのじゃ!」

「旦那さま、あのにゃ、名前を変えたいにゃ。」

「どうしたのじゃ、あれほど言ったのに!」

「十五助ににゃ・・・」

と言いながら、床几の上に、小銭を出して数え始める。

お店の人は、クスクス。

旦那の顔は、真っ赤っか。








笑い話・小咄・笑話・江戸の笑い・233

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2013年06月13日

笑い話



夏の夕方、門の前に水を打っている所へ、

感じの良い年増が気取って歩いてくる。

打ちかかった手桶を左に振り回し、水を撒こうとした。

そこへちょうど綺麗な振袖が通る。

ヤバいと思い、振り向き水を撒こうとした所、

ちょうど武士のお内儀が通る。

危ないと、振った桶を、自分の頭へざんぶり。

三方から、「にゃはは、うはは、がはは。」。

「はーっ、は。」






笑い話・小咄・小話・笑話・230

jizousan at 19:07|PermalinkComments(24)TrackBack(0)
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