小噺

2013年10月14日

小話



神社門前の石でけつまづいて転ぶ。

「いたたた、こん畜生!」

周りを見、誰も見ていないのを確認し、起き上がる。

二、三間歩いて行くと、又転んだ。

「いたた!えーい、こんな事なら起きなきゃ良かった!」

頭の上に、烏の落とし物がどばっ。

「アホーっ!あほーッ。」

「・・・、・・・



小話、小咄、笑い話、江戸の笑い 257


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2013年10月09日

小話



そこつ者寛平、四つ角で考えている。

「おい、そこつ寛平、何考えてる。」

「おせえてくれろ?何考えてるか?」

「おっさん、あほか?」

「おら、アホでねぇ、でも馬鹿かも・・・」

「クルクル・・・パー。」

サイコロを弄びながら、遊び人が通る。

「サイコロ?コロコロ?にこにこ。」

「なんでぇ、手めぇ?気色がわりぃ!」

「わあった壷だ、カカァに殴られずに良かった。バンザイ!」

すでに通り過ぎた道を、一丁ほど戻り、

「はぁ、はぁ。壺屋っ、壷くれ!」

「あんた、目も悪いのか、そこ、そこ!」

うつ伏せに置いてある壷を見た寛平。

「この様な、口のない壷が有るものか!」

今度はひっくり返したそこつ寛平。

「おい、親爺っ!底も抜けてるぞ!」

「???・・・。」



小話、小咄、笑い話、江戸の笑い 256


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2013年09月09日

笑話



師走、世間では餅をつく頃、

ある医者、患者が無く、餅をつくことが出来ない。

「これ、寛三。この家だけ、餅をつかないのは・・・」

「へぇ、外聞が悪いでげす。」

「そうだな、いい智慧が無いかな・・・」

「旦那様、こういうのはどうでげすか?」

「おう、かんさん、いやいかんぞう。何かいい智慧が?」

「わたくしが、尻をまくります。」

「おい、もうそんな気はないぞ!」

「怒りますよ!この尻を叩きなされ、餅つきの音でげす。」

明くる朝から、人のいない時をみはからって、寛三の尻を叩く。

「どん、ピシャ!とん、ピシャ!」

最初は快感を感じていた寛三、お尻がだんだん紫色に腫れて、

「もうし、旦那様。」

「なんじゃ、かんさん、いや寛三。」

「もう、ダメでげす。最後は餅米に交代を・・・」

「悪い。救援は無い!完投じゃ。」

「ひそひそ。わっはっは。なに?これがホントの尻・も・ち。」

「・・・・?」





笑話、小話、小咄、笑い話、江戸の笑い 250


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2013年09月05日

笑い話



「おぬしは京へ上ったそうな。」

「まぁな。」

「さぞ、珍しいこともあったろ?」

「おお、本当に。とんだ物まで見たわい。」

「そうだろ?どんなじゃ?」

「小間物屋で、なんと千もの張方を、立てて干してあった。」

「張方?女性のあれ?」

「そうじゃ。不意に風が吹いてきてな・・・」

「どうしたんじゃ。」

「将棋倒しに、マラマラマラマラ、魔羅・・・」

「ごーん!がきーん!

「おお、こりゃ、たまらん、たまらん、たマラん・・・」






笑話、小話、小咄、笑い話、江戸の笑い 249


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2013年08月10日

笑い話



「おや、太郎。てめぇ、ここへ引っ越してきたか。」

「そうなんでぇ、宜しくたのま、兄い。」

「良い所だよ、本当に。」

「そうけぇ、そうけぇ。」

「隣に棺桶屋は有るし、向いはお寺だ。何時死んでも事は欠かねぇやな。」

「おいおい、兄い、新宅へ来てどうして、そんな不吉なことを。嫌がらせか?」

「おっと、わりぃ、わりぃ。」

「解ってくれれば、いいんだよ、兄い。」

「良いとこへ、引っ越してきたな、縁起の悪い言葉削除ッ!事を欠く、事を欠く。」

「けぇれ、このぉ。」

「おい、なんか悪い事いった?」

「・・・」





笑い話・小話・小咄・江戸の笑い・243


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