小咄
2017年10月31日
江戸の笑い
=江戸の小咄=
「おとう、銭おくれ。」
「ちょっと、いそがしい、何だ!」
「あめ細工が来たんだ。」
「そのまま、外で遊んでろ、ほら3文。」
「おっとう、これ見ろ。キレイだろ!」
「なんだ?小鳥か?熊か?」
「うんにゃ、おら、あね様を買ったぞ!」
「何だと?おめぇ、女の子か?」
「・・・。」
「全く、おめぇも好きな奴だなぁ?」
「あい、あんたに似たのさ。」
「・・・。」
江戸小咄3
jizousan at 12:13|Permalink│Comments(9)
2017年10月11日
江戸の小咄
=江戸の小咄=
「ね、ねぇ、ねエ!聞いてくれなのだ。」
「ちょっと、いそがしい、何だ!」
「おらの旦那、なのだ。」
「なんだ、神田のうすのろ大明神?」
「おらをな、おらを一日中な。」
「オナラを?」
「もおー!順番が違うのだ、おらなのだ!」
「何だ?へでもない話か?」
「・・・。」
江戸小咄2
jizousan at 11:13|Permalink│Comments(21)
2015年03月12日
江戸の小咄
傘張り浪人の所へ、つけを払ってもらいに行く。
「えー、米屋でございますが。」
「いま、主人は留守ですが?」
米屋は障子の穴から中をのぞく。
「全く、もう。そこに、いるじゃないですか。」
浪人、目をドングリ眼にして障子を睨みつけた。
そして、障子の穴をふさいだ。
「おーら、これでも見えるか、このーッ!」
「見えまへん。」
「じゃ、留守だ!」
「・・・?」
笑い話・小話・小咄・306
jizousan at 11:32|Permalink│Comments(10)