小咄

2018年06月05日

江戸の小話


=江戸の小咄=


「この絵はふーん。雪の日に何してんだろな?」

「雪の日にタケノコを掘っている絵だがな。」

「雪の日にタケノコか?さぞ高価だろな。」

「おめぇ、孟宗の親孝行を知らんのか?」

「あれ、どんな話だったっけ?」

「冬、母親の大好物のな、タケノコを探した。」

「冬?バ、バカだねぇ。骨折りぞーん。」

「ところがな、お祈りをするとな、タケノコがな生えてきた。」

「へぇ、もうそうんな話があったのか?」

「それをな、今では孟宗竹という。」

「へぇ、そんなすごい絵か?ペラペラだけどな。」

「今どきな、三つの子でも知ってるぞ!」

「馬鹿にすんな!俺もな、三つの時は憶えていた。」

「本当か?」

「でもな、四つの時に忘れた。」

「・・・?」

ニャン太




小咄15

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jizousan at 16:15|PermalinkComments(5)

2018年01月01日

江戸の小話


=江戸の小咄=

見るからにしわい隠居、吉方初詣に行く。

「これ、三吉、よそ見するな、速く歩け!」

などと怒鳴りながら、歩いて行く。非常にうるさい。

富岡の八幡様へ着くと、一つ大きな深呼吸。

そして賽銭を取り出そうとすると、あいにく4文銭ばかり。

「あーあ、一文銭がない、ない。」

「・・・、・・・?。」

「おい三吉、一文落ちてないか?その辺りを探せ!」

「・・・、・・・??。」

「全く仕方が無い、三吉、こちらへ来い。」

「もういいので、ご隠居。」

「もう清水の舞台から飛び降るぞ、本当に・・・」

「えっ、ご隠居、気をしっかり?」

「4文銭を投げるからな、お前も一生懸命おがめ!」

「隠居だけに、さすがシワしわい。ブツブツ・・・」


新年おめでとう御座います。
本年も宜しくお願いします。

171&151


小咄8

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jizousan at 18:29|PermalinkComments(7)

2017年11月27日

江戸の小咄


=江戸の小咄=

盗人を捕らえ、死刑を執行しようとした。

「ま、ま、待ってくせぇ。」

「全く、何が、くさいと言うのだ!」

「お御足が・・違うつうの!」」

「一体、何が言いたいのだ。」

「えんまに会う前に、じ、辞世の歌をよみてぇんでさ。」

「お前などが、歌など詠めるのか?まあ良い、やれ!」

「へぇ、あんがと。どぶ川や〜」」

「何ッ、どぶ川?それが匂うのか!くさ〜ッ!」。

「き、岸の小石は尽きるとも 世に盗人の種は尽きまあじ!」

「はてな、どこかで聞いた歌だな?」

「無い頭を絞り、作りやした。」

「あーっ!五右衛門ではないか!ウソつきめ、死刑だ!」

「いて!これが、この。ぬ、盗み納めで、地獄行き。」

「う、巧い!死ぬ前に座布団やれ!」

v126


江戸小咄5


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jizousan at 15:36|PermalinkComments(3)

2017年11月14日

江戸の笑い


=江戸の小咄=

隣の親父が大病であわやである。

隣には3人の子どもが有った。

「譲り金の事だがな、ハアハア・・・」

「おとっさん、気を強く持ちな。大丈夫だよ。」

「惣領の金兵衛にはな、金百両・・・ハアハア。」

「気にしないでよ、そんな事・・・」

「次男、三男に2百両・・・ハアハア。」

「なに、それ?」

「ハアハア・・・ひゃっきんじゃぁ。」

「百均?」

「バ、バーカ・・・ハアハア。借り金じゃ」

「さ、さよなら・・・」

「というのは、冗談じゃ・・・ワハアハア。」

「・・・???」


moguro


江戸小咄4


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jizousan at 16:33|PermalinkComments(5)

2017年10月31日

江戸の笑い


=江戸の小咄=

「おとう、銭おくれ。」

「ちょっと、いそがしい、何だ!」

「あめ細工が来たんだ。」

「そのまま、外で遊んでろ、ほら3文。」

「おっとう、これ見ろ。キレイだろ!」

「なんだ?小鳥か?熊か?」

「うんにゃ、おら、あね様を買ったぞ!」

「何だと?おめぇ、女の子か?」

「・・・。」

「全く、おめぇも好きな奴だなぁ?」

「あい、あんたに似たのさ。」

「・・・。」


ワン



江戸小咄3





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jizousan at 12:13|PermalinkComments(9)
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jizosmile

散歩・旅行・温泉大好き。
音楽はバロック、コーヒーはブラック、笑い。

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