お笑い

2013年04月30日

笑い話



筑波山の大天狗が、はるばるお江戸見物。

浅草寺から、吉原へ高下駄をならし歩いて行く。

江戸町一丁目、二丁目、角町、揚屋町。

京町一丁目と方々の店をのぞき見ては、にたっ、にたっ。

そのうち、丁字屋の格子ををのぞき込むと、

遊女たちはビックリ。

「わぁ、何!この赤くて大きいの!」

ある遊女、すくっと立ち上がり天狗の方へ向かってくる。

「な、何するんでありんす?ここは、はばかりでは無いザンス!」

天狗、鼻を真っ赤にし、慌てて、風に乗っては落っこち。

風に乗っては落っこち、又風に乗る。

「もうすぐ、筑波山につくば!」

なんと慌てたあげく、白山に着いてしまった。

「俺は天狗あらため、白山大魔王だ、は、ハクション。」

「シェーッ!」






笑い話・小話・小咄・江戸の笑い・214

jizousan at 12:00|PermalinkComments(19)TrackBack(0)

2013年04月19日

笑い話



大の悪女、焼き餅、痴話喧嘩のあげく、頓死する。

日頃の行い悪く、地獄に落ちた。

「これ、女!不らちな悪行三昧、退治てくれよう閻魔さん。」

「何処かで聞いた台詞だね!」

「お前が来るのを、首をキリンにして待ってたぞ。」

「いやだね、全く!ところで、一つだけお願いが。」

「なんじゃ。」

「あの夫だけは許せない。しばらく、幽霊に・・・」

「申し訳ないがの。お前はな、性格は悪いし・・・」

「なんだって?」

「器量は悪いし。幽霊はな、髪長く、器量良しがなる。却下ッ!」

「この、エンマコオロギ、シャバに戻せ!」

「奪衣婆を、な、なんと裸にしたそうな。連れて行け!」

「もうし、もうし・・・」

「なんだ、赤鬼、こらあ!文句あっかーッ!」

「鬼より恐い顔の、おばさん。性格もこわかね。」

「殺したろか、おんどれ!」

「大王に、化け物になって、シャバにと願いなされ。」

「誰が、ばけものじゃい?おらぁ!」

「シャバに戻りたいんでちょ、おばちゃま?」

「だれが、おばはんじゃい!人を馬鹿にして、シクシク!」

「えっ!誰が?女?人?コワーっ!」





笑い話・小話・小咄・江戸の笑い・210

jizousan at 22:02|PermalinkComments(16)TrackBack(0)

2013年04月09日

笑い話



「お庭に煙草が生えているのが見えますが。」

「えっ、何ですか?」

「タバコが生えてますけど、植えましたか?」

「いや、そんな事は有りませんよ。」

「不思議ですな?」

「ああ、掃除の時、吸い殻でも、落としたんですよ。きっと。」

「じゃ、あそこに生えている豆は、納豆でも落としたの?」

「なんと、鋭い。」

「だはは、あんたの脳にはペンペン草が!」

「何か、いいましたか?」、

「あんたの脳は、唐(から、中国)からのカラ芋(サツマイモ)?」

「えっ、栗よりうまい?褒めてくれて、アリガト!」

「・・・」






笑い話・小話・小咄・江戸の笑い・206

jizousan at 22:42|PermalinkComments(14)TrackBack(0)

2013年04月05日

笑い話



「全く、伊勢出身の商人は、がめちいな。伊勢完め!」

「どうしたの、お前さん?」

「あいつの所へ行って、ご馳走して貰った事がない。」

「あら、内でも大した事、してないわよ。」

「明日、あいつの所へ寄る用事がある。」

「大人げないことは、止めてね、あんた。」

伊勢完で案内を頼むと、主人が恵比寿顔で出て来た。

「随分ご無沙汰ですな。今か今かと待ってました。」

「お互い忙しい身では、なかなか。」

「やっときていただいた。何か、差し上げたいが。」

伊勢完女房それを聞き、

「ああ、なんぞ馳走を差し上げたいが。」

「が、どうしたのだ?」

「時化(しけ)続きで、良い魚がないんですよ。」

「どうぞ、お構いなく。もう帰ります。ハイ。」

と腰を上げると、表から、かつお、かつをと魚屋の声がする。

「あんな、うそばっかり・・・、おとといおいで!」

と、雑巾を絞った水を、魚屋にぶっかけた。

「てやんでぇ、いつもいつもシケやがって!」

「・・・、・・・」






笑い話・小話・小咄・江戸の笑い・204

jizousan at 12:38|PermalinkComments(18)TrackBack(0)

2013年03月24日

笑い話



「あんたとこの猫が子を産んだと聞きやした。」

「早耳ですの。」

「うちの娘に、一匹下され。」

「そういう事なら、すぐ差し上げる。ちょっと待って下され。」

すぐに、慌てたように、子猫を懐に入れてきた。

「さぁ、上げましょう。」

と取り出せば、娘手に取り

「もうし、この猫はあまりにも汚い、どうか綺麗なのを下され。」

「折角、もってきたから、まぁ、それを飼いなされ。」

「うーん・・・」

「追っ付け、綺麗なよそゆき猫をあげるほどに。」

「そう?」

「そのニャンコは、ふだん猫にしなはれ。」

「フー、ニャン、ニャン!」

「・・・???」

「バリバリ。」

「ぎゃーあ、かんべん?」

「フー!ニャンニャン!」

「わあった、わあったというに!」

「では、ごきげんよう。」

「・・・???。」






笑い話・小話・江戸の笑い・小咄・199

jizousan at 11:00|PermalinkComments(16)TrackBack(0)
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