お笑い

2015年03月12日

江戸の小咄



傘張り浪人の所へ、つけを払ってもらいに行く。

「えー、米屋でございますが。」

「いま、主人は留守ですが?」

米屋は障子の穴から中をのぞく。

「全く、もう。そこに、いるじゃないですか。」

浪人、目をドングリ眼にして障子を睨みつけた。

そして、障子の穴をふさいだ。

「おーら、これでも見えるか、このーッ!」

「見えまへん。」

「じゃ、留守だ!」

「・・・?」


笑い話・小話・小咄・306

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2013年09月05日

笑い話



「おぬしは京へ上ったそうな。」

「まぁな。」

「さぞ、珍しいこともあったろ?」

「おお、本当に。とんだ物まで見たわい。」

「そうだろ?どんなじゃ?」

「小間物屋で、なんと千もの張方を、立てて干してあった。」

「張方?女性のあれ?」

「そうじゃ。不意に風が吹いてきてな・・・」

「どうしたんじゃ。」

「将棋倒しに、マラマラマラマラ、魔羅・・・」

「ごーん!がきーん!

「おお、こりゃ、たまらん、たまらん、たマラん・・・」






笑話、小話、小咄、笑い話、江戸の笑い 249


jizousan at 21:57|PermalinkComments(18)TrackBack(0)

2013年04月30日

笑い話



筑波山の大天狗が、はるばるお江戸見物。

浅草寺から、吉原へ高下駄をならし歩いて行く。

江戸町一丁目、二丁目、角町、揚屋町。

京町一丁目と方々の店をのぞき見ては、にたっ、にたっ。

そのうち、丁字屋の格子ををのぞき込むと、

遊女たちはビックリ。

「わぁ、何!この赤くて大きいの!」

ある遊女、すくっと立ち上がり天狗の方へ向かってくる。

「な、何するんでありんす?ここは、はばかりでは無いザンス!」

天狗、鼻を真っ赤にし、慌てて、風に乗っては落っこち。

風に乗っては落っこち、又風に乗る。

「もうすぐ、筑波山につくば!」

なんと慌てたあげく、白山に着いてしまった。

「俺は天狗あらため、白山大魔王だ、は、ハクション。」

「シェーッ!」






笑い話・小話・小咄・江戸の笑い・214

jizousan at 12:00|PermalinkComments(19)TrackBack(0)

2013年03月24日

笑い話



「あんたとこの猫が子を産んだと聞きやした。」

「早耳ですの。」

「うちの娘に、一匹下され。」

「そういう事なら、すぐ差し上げる。ちょっと待って下され。」

すぐに、慌てたように、子猫を懐に入れてきた。

「さぁ、上げましょう。」

と取り出せば、娘手に取り

「もうし、この猫はあまりにも汚い、どうか綺麗なのを下され。」

「折角、もってきたから、まぁ、それを飼いなされ。」

「うーん・・・」

「追っ付け、綺麗なよそゆき猫をあげるほどに。」

「そう?」

「そのニャンコは、ふだん猫にしなはれ。」

「フー、ニャン、ニャン!」

「・・・???」

「バリバリ。」

「ぎゃーあ、かんべん?」

「フー!ニャンニャン!」

「わあった、わあったというに!」

「では、ごきげんよう。」

「・・・???。」






笑い話・小話・江戸の笑い・小咄・199

jizousan at 11:00|PermalinkComments(16)TrackBack(0)

2013年01月27日

江戸の笑い話



武士が、供をつれて道を歩いていく。

魚屋が、前をよぎった。

「この、無礼者め!」>

と怒鳴って、若党が脇差しに手をかけた。

遠巻きに、沢山の人が心配そうに、眺めている。

「そこに、直れ!このバカヤロ!」>

と脇差しを引き抜いた。人々の悲鳴!

どーっ!とわく群衆。

なんと脇差しは、さびで、まっかっか。

「下がっておれ!何と心がけの悪い!お前は首じゃ!」

そして、自分の腰の刀を引き抜きながら、叫んだ。

「下郎!そこに直れ!」

人々の大悲鳴!

太陽にきらっと、きらめいた刀、な、なんとまっかっか!!。





小話・江戸の笑い・笑い話・小咄・173


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