2018年07月

2018年07月29日

江戸の小咄


=江戸の小咄=


真夏の炎天下、鰻屋の前を毎日、むすびをほおばり、

しばし立ち止まり、そして通り過ぎる人がいる。

「ああ、いい匂いじゃな。食欲増進じゃ、パクパク。」

「ちょ、ちょいと、待ちな!」

「なにか、ようかい、六道七変化とくらぁ?」

「毎日の鰻かがせ代な、しめて五百文だ。さぁ、払ってくれ。」

「おお、それはそれは。ごちそうさん!」

と懐から小粒(銀貨)を、いくつか投げだした。

「さぁ、音だけもって行きな。釣りはいらねぇよ。」

「・・、・・」

小話・笑話・小咄・16

猛暑、台風〜夏バテ、バテバテ。
暑中、お見舞い申し上げます。

ウナギイヌ


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jizousan at 12:06|PermalinkComments(6)江戸のお笑い 
livedoor プロフィール

jizosmile

散歩・旅行・温泉大好き。
音楽はバロック、コーヒーはブラック、笑い。

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