2013年03月08日

小咄



丁稚、呉服屋へ使いに行く。

「値段はいくらですかにゃ。」

「へい、五匁五分でおます。」

「わて、少しとろいので、書付けをくれるかにゃ。」

「憶えにくければ、それ右手の指を一つずつ折りなはれ。」

「ひい、ふう、みい、、」

「よ、いつ。これでグーになった。五匁や。」

「ふむ、ふむ。」

「ほな、左手を出しなはれ。」

「ひい、ふく、、、。」

「あんたは竜か?火を噴くやのうて、ひ、ふ、み、よ、いつや。」

「ふむ、ふむ。」

「これで、五匁五分。」

「ぐーが二つ、やったー!」

と丁稚は万歳しながら、駆けだした。

すぐそのまんまで、頭を振りながら帰ってきた。

「一分か二分、まけてくれないかにゃ。」

「どうしたんや?丁稚どん。」

「このままでは、戸があけれないにゃ。」

「かっくん、書く。身体だけでっちい、馬鹿でっち。」

「えっ、褒めてくれたのかにゃあ?」






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jizousan at 17:05│Comments(14)TrackBack(0)江戸のお笑い | 笑い話

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この記事へのコメント

1. Posted by にゃあも   2013年03月09日 00:02
5 にゃはは^^
ちゃんと値切ってるから、
グー(good)でっち
2. Posted by 時乃栞   2013年03月09日 00:50
5 実はシッカリ者だったりして^^

3. Posted by てくっぺ   2013年03月09日 09:47
おはようです。^±^ノ

ああ、与太郎さんですね。^±^;
与太郎さんは、はたちですが、20ではたちと問われると…。
じゃ、30はいたちか?と問い返します。^±^;
しかし、手を握ってて、扉が開けられないことは、うちも日常茶飯事だからなあ。
一緒、一緒。^±^;
4. Posted by 花魁   2013年03月09日 20:02
5
とろくても、頑張っている丁稚君、

パチパチ。
5. Posted by ソンナ   2013年03月09日 20:32
お金に関しては厳しいですね。
6. Posted by wintetsu   2013年03月09日 22:58
5 万歳しながら走るって、グリコのポスターみたいに走るのかな。
7. Posted by 茶々   2013年03月10日 01:48
こんばんは。
丁稚どん、五分の魂で頑張ったけど最後が拙かったですね。
8. Posted by jizou   2013年03月16日 14:57

にゃあもさん

知ってか知らずか、値切ってますね。
9. Posted by jizou   2013年03月16日 14:59

媛さん

転んでも、ただでは起きていないですね。
10. Posted by jizou   2013年03月16日 15:01

てくっぺさん

有難う御座います。ただ、この丁稚のイメージは15歳よりも若いイメージで書きました。
11. Posted by jizou   2013年03月16日 15:02
茶々さん

結果的に書付を貰うことになりましたので、お使いは成功だったとお思います。
12. Posted by jizou   2013年03月16日 15:04

花魁さん

本当にそうだと思います。
13. Posted by jizou   2013年03月16日 15:06

ソンナさん

商人ですから、まあそうですね。
14. Posted by jizou   2013年03月16日 15:07

wintetsuさん

そういえば、昔そういうの有りましたよね。

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