笑地蔵さんのブログ

2013年04月19日

笑い話



大の悪女、焼き餅、痴話喧嘩のあげく、頓死する。

日頃の行い悪く、地獄に落ちた。

「これ、女!不らちな悪行三昧、退治てくれよう閻魔さん。」

「何処かで聞いた台詞だね!」

「お前が来るのを、首をキリンにして待ってたぞ。」

「いやだね、全く!ところで、一つだけお願いが。」

「なんじゃ。」

「あの夫だけは許せない。しばらく、幽霊に・・・」

「申し訳ないがの。お前はな、性格は悪いし・・・」

「なんだって?」

「器量は悪いし。幽霊はな、髪長く、器量良しがなる。却下ッ!」

「この、エンマコオロギ、シャバに戻せ!」

「奪衣婆を、な、なんと裸にしたそうな。連れて行け!」

「もうし、もうし・・・」

「なんだ、赤鬼、こらあ!文句あっかーッ!」

「鬼より恐い顔の、おばさん。性格もこわかね。」

「殺したろか、おんどれ!」

「大王に、化け物になって、シャバにと願いなされ。」

「誰が、ばけものじゃい?おらぁ!」

「シャバに戻りたいんでちょ、おばちゃま?」

「だれが、おばはんじゃい!人を馬鹿にして、シクシク!」

「えっ!誰が?女?人?コワーっ!」





笑い話・小話・小咄・江戸の笑い・210

jizousan at 22:02|PermalinkComments(16)TrackBack(0)江戸のお笑い | 笑い話

2013年04月17日

笑い話



或る男、ばくちに負け、丸裸になって帰る。

女房は着ていた袷をほどき、裏地を夫に渡す。

「もうばくちは、やめてんか!」

「うるせぇッ!俺の金だ!」

「この寒いのに、単衣物一つで、どうして暮らせるんや。」

「うるせぇッ!俺の勝手だ!」

「あんた、うちが死んだら、化けて出るで〜。」

「着る物も無くて、裸で出れるか?馬鹿だな、おめぇは。」

「ほどいたこの単衣で、出たるわ。」

「そんな貧乏な、おかしな幽霊があるもんけ。」

「出たるわ。サイは裏目し、裏(裏地)欲し〜ぃ・・・」

「ぶるぶる、おー寒くなって来やがった。」

「そんなにサイが好きならば、賽の河原へ、いっそ行け〜」

「うへ、寒い、寒い!やめろ、やめてくれ!」

「お前のサイはいつも裏目し、裏ほしい、ついでに恨めしぃ〜」

「うわー、おめぇ、コワ−!」





笑い話・小話・小咄・江戸の笑い・209

jizousan at 21:27|PermalinkComments(16)TrackBack(0)江戸のお笑い | 笑い話

2013年04月15日

笑い話



両国の橋番、お上から呼びつけられ、こっぴどく叱られた。

「お前は、橋番で毎晩、居眠りしているのか。」

「いえ、滅相もありやせん。」

「毎晩、橋から身を投げる者が有ると聞く。」

「へぇ、気をつけているんですが、夜はその・・・。」

「今夜から、死ぬ気でやれ!解ったか?」

「へぇ、命に代えまして努めやす。」

橋番、もうノミ取りまなこで、にらんでいる。

そこへ、くせ者が走って、橋の欄干を越えようとする。

あわやと言う時に、橋番、後ろから羽交い締めにつかまえた。

「毎晩の身投げはおのれであろう?お上に申し開きせよ!」

「えっ、毎晩?」

「十回くらい、火あぶりじゃ!」

「旦那、助けてくださいよ!」

「なんか、おかしい・・・」






笑い話・小話・小咄・江戸の笑い・208

jizousan at 22:01|PermalinkComments(18)TrackBack(0)江戸のお笑い | 笑い話
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