2017年12月11日

江戸の小話


=江戸の小咄=

座頭同士が往来でぶつかった。

「この、大馬鹿者!てめえ、めくらか!」

「そ、その声は葛飾の寅市か!」

「いかにも。そのとらさんだが、おいちゃんは?」

「座頭七じゃ。」

「え、あの有名な座頭市、へぇ、命ばかりは・・・」

「しちじゃ、ななじゃ!」

「なんだ、はな垂れ七か?懐かしいな。」

「近頃はな、前を見ずに歩いてくる馬鹿が

非常に多いのでなあ!」。

「この杖を食らわしてやりたいぞ!」

「俺たちにとってはな・・」

「ぶつかんないとわかんねぇとわな、ワナワナ・・ 」

「まったくこの世は真っ暗だ!」

大虎


2017年11月27日

江戸の小咄


=江戸の小咄=

盗人を捕らえ、死刑を執行しようとした。

「ま、ま、待ってくせぇ。」

「全く、何が、くさいと言うのだ!」

「お御足が・・違うつうの!」」

「一体、何が言いたいのだ。」

「えんまに会う前に、じ、辞世の歌をよみてぇんでさ。」

「お前などが、歌など詠めるのか?まあ良い、やれ!」

「へぇ、あんがと。どぶ川や〜」」

「何ッ、どぶ川?それが匂うのか!くさ〜ッ!」。

「き、岸の小石は尽きるとも 世に盗人の種は尽きまあじ!」

「はてな、どこかで聞いた歌だな?」

「無い頭を絞り、作りやした。」

「あーっ!五右衛門ではないか!ウソつきめ、死刑だ!」

「いて!これが、この。ぬ、盗み納めで、地獄行き。」

「う、巧い!死ぬ前に座布団やれ!」

v126


江戸小咄5


2017年11月14日

江戸の笑い


=江戸の小咄=

隣の親父が大病であわやである。

隣には3人の子どもが有った。

「譲り金の事だがな、ハアハア・・・」

「おとっさん、気を強く持ちな。大丈夫だよ。」

「惣領の金兵衛にはな、金百両・・・ハアハア。」

「気にしないでよ、そんな事・・・」

「次男、三男に2百両・・・ハアハア。」

「なに、それ?」

「ハアハア・・・ひゃっきんじゃぁ。」

「百均?」

「バ、バーカ・・・ハアハア。借り金じゃ」

「さ、さよなら・・・」

「というのは、冗談じゃ・・・ワハアハア。」

「・・・???」


moguro


江戸小咄4


jizousan at 16:33|PermalinkComments(5)小咄 | 笑い話
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